キャップ

禿げていてオデコがとてつもなく広かった

禿げていてオデコがとてつもなく広かった

(公開: 2016年11月24日 (木)

若ハゲだった彼氏の話
私の元彼氏は若ハゲだった。
出会った場所はライブ会場。
バンドのキャップをかぶった彼はとても格好よかった。
話してみたいなあと思ってみていたら、彼から話しかけてくれた。
夢のようだった。
連絡先を交換して、その日から毎日メールや電話でやり取りをした。
「好きかも」と思った。
ライブハウスで一目惚れしていたし、外見だけでなく中味も趣味が合うし優しいしどんどん好きになっていった。
デートの約束を取り付けた。駅前の居酒屋で待ち合わせ。

待ち合わせ場所に現れた彼はこの日もキャップをかぶっていた。
キャップがとても似合うからいつもかぶってるんだー。
と思った。
服装もカジュアルだし違和感を感じなかった。
その日の帰り道に告白され付き合った。
幸せだった。
次のデートも取り付けた。
彼の家に招かれたのだ。
私は胸が高なった。
そして約束の日。
彼のアパートの住所を教えてもらい、家に向かった。
ドキドキしながらインターホンを押す。
ピンポーン。
ガチャ。
彼が出てきた。
禿げていた。
オデコがとてつもなく広かった。
彼はファッションのためでなく、若ハゲを隠すためにキャップをかぶっていたのだ。
私は絶望した。
程なくして、彼とは別れた。
若ハゲが私の家系には多いから